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▲欧州的登山生活▲

Submitted by admin on Fri, 2009-01-30 15:45

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△第86号: 中央ウェールズ初訪問 (カデー・イドリス)

発行日
2009/01/29
発行者・筆者
まさ (坂野正明)

まさです。
御無沙汰しています。新年の挨拶の時期をすっかり逸して しまいました。年末からイスラエルが暴挙をエスカレートさせた もので、ボランティアに勤しんでいたものでした。怒。
 http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/

さて、新年は山には行かれましたか? 僕はスコットランドに冬山登攀に行ってきました。 幸い今年の冬は寒く、氷点下の登山を楽しめました。 今も冬山の条件は良好、来週、ハイランドに 行く予定です。

今回は、中央ウェールズのカデー・イドリスを訪れた時の 記録を主とします。 北ウェールズが厳しいクライミングのメッカなのに対し、 中央から南ウェールズは(ペンブロークなどの 海岸部の断崖絶壁を除いて)なだらかな丘が主になっています。 そんな中でカデー・イドリスは例外的で、一級品の歩登攀や クライミングが楽しめると聞いていて、一度は訪れたいと 永く思っていたものでした。今回どこに行こうか、と友人アダムと 話した時、二人の意見が文句なく一致しました。 "Great minds think alike" (英語表現; 邦訳「頭のいい人は みな同じように考えるものだ」)というところでしょうか (笑)

ウェールズの面白い事情にも触れています。 また併せて、冬山で「寒く冷たくならない方法」の解説を 書いてみました。その第一回です。 お楽しみ下さい。

目次

  • 登山記録編 〜〜 中央ウェールズ初訪問 (カデー・イドリス) 〜〜
  • 登山ミニ知識編 〜〜 秘伝「寒く冷たくならない方法」 (その一) 〜〜
  • Webページ更新情報

登山記録編 〜〜 中央ウェールズ初訪問 (カデー・イドリス) 〜〜

ウェールズ雨男のアダムと一緒ではあるものの、今日は晴れ。 登山道を登って行くと、そのうち前方に鮮やかに急峻な稜線が浮かびあがってくる。 間違いようのないルート Cyfrwy Arete (セブルーイ(?)・アレット)! わくわくするぅ!!

取付からいきなり急峻なので、ザイルを 出して、アダムがリード。振り返ってみると、ここが核心だったか。 とは言え所詮 Diff、そう難しいわけではない。 その後、五ピッチ、交互にリード。

たとえ落ちても 落ちる側を選べば命は助かりそう? とはいえ、時折高度感が楽しめる。 特に、眼下に見える湖と僕らが登るナイフリッジの対比が素晴らしい。 最後、コンテで少し登って、ルートを 締めくくる。結局、4時間弱の易しい登攀で、満足!

平たい稜線を山頂まで歩き、下山は一般道で。 下山のだるかったこと! ベン・ネビス山の一般道のような単調な登山道だった。 僕らは正しいルートを選んだ、というものだ!

△強風と天幕

今回の天幕は、アダムが比較的最近、(廉価で有名な)スーパーで購入した 安物。6人用で、二つの寝室と真ん中に大きな共用スペースとがある 巨大なもの。なにしろ共用スペースは、テーブルを置いて、椅子を並べて 余裕で食事ができるくらい。

しかし……耐風能力には問題があったようで(さもありなん……)、 晩、それほど強いとも言えない風であっけなく倒されてしまった。 ポールが 2本折れている。一応、補修を試みるも、風が相変わらず 強いのでこれは絶望的……。 幸い、アダムが、予備の(!)小型天幕を持ってきていたので、 それを張って事無きを得た。

翌朝、起きてみると、テントが壊されたのは僕たちだけではなかった ようだ。3〜4張のテントが壊れているのが見える。 後から知ったところによれば、この日、すぐ近くの巨大天場 Shell Island campsite では、3000人ほどが滞在していたその夜、 300張ほどのテントが壊された、と言う。 多くの人が安物テントを使っていて、安物テントはそういうもの、ということか。

△有料橋

有料道路のほとんどない英国とは言え、ウェールズにはいくつか有料の橋があります。 橋を使うことで湾や川の河口部を直接横切れるので、 行く場所によっては、ドライブの時間を大幅に短縮できるでしょう。

なお、有料だからと言って立派な橋や設備を想像してはいけません。 この木の橋が車の重みに耐えられるのだろうか……と疑問を持ちたく なるかも知れません。普通の(無料の)橋かと思いきや、突然道端で手を挙げた おじさんに料金を徴収されるかも知れません。交互通行が手旗信号で制御されている かも知れません。ウェールズを甘く見るべからず! (……すべて実話)

△以上、記録の一部。全文は、以下に載せました。
 http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20080524_snowdonia.jis.html


登山ミニ知識編 〜〜 秘伝「寒く冷たくならない方法」 (その一) 〜〜

△冷えの原理

冷たい・寒いのが嫌なら、なぜ冷たく「感じる」か、 その原理をまず理解するのが第一です。

原理は簡単、 外界の温度(湿度、風力なども含む)と皮膚との間の断熱効果に対し、 動脈を通じてその部分へ送られる血流で輸送される熱量が低い場合に、 冷たく感じます。

だから、冷たく感じたくなければ、
  0. 外界気温を高める
のは不可能(ただし後述のように「外界」を選ぶ工夫はできます)だから、 人が改善できるのは端的には、
  1. 断熱効果を高める
  2. (その部位への)血流を増やす
の二つしかありません。なお、これに加えて
  2. 精神的に自らを高揚させる
ことで結構、違うでしょう(寒さも気から?)。

(つづく)


Webページ更新情報

  • この記事は、以下にも載せました。
    http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/magazine/backnumber/eu086.html

次回予告

次回は… 「ボウライン会と初山行 (ダブデイル)」

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