△第87号: ボウライン会と初山行 (ダブデイル)
- 発行日
- 2009/02/27
- 発行者・筆者
- まさ (坂野正明)
まさです。
ふと気がつくと、先日、当メルマガの総発行部数が 2万部を超えていました!
皆様の御購読に感謝します。メルマガ発行の時間が取りにくくなっていて 発行間隔があく傾向のあるこの頃ですが、息長く続けていく所存です。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
この冬、2月の間に 2回、計10日間、ハイランドまで冬山に行きました。 1回目は文句なかったのに対し、2回目は雪も氷もほとんど融けて しまっていて、ひたすら雨で、悲しい思いをしたものでした……。
さて、先の 6月、レスター地元の山岳会のボウライン・クライミング・クラブに 加わりました。今日は、同会と初めて一緒に岩登りに行った時の 記録を主とします。山岳会に若い人が少ないのは世界的な傾向でしょうか。 ボウライン会も 20代の人はほとんどいない印象で、この時も 30代なら若い感じでした。 なにはともあれ、ピーク地方の石灰岩の岩登りは悪くありませんでした。 お楽しみ下さい。
目次
登山記録編 〜〜 ボウライン会と初山行 (ダブデイル) 〜〜
初めて、Bowline Climbing Club の山行に参加してみることにした。 ピーク地方まで日帰りの岩登りで、場所は ダブデイル (Dovedale)。 僕は、この 3月に丘歩きで訪れた ことがあるきりだ(第80号)。 当時、「そそられた」のをよく覚えている。 石灰岩の尖峰が印象的だった。
僕は、(人工壁ですでに顔見知りの)ブライアンと組んで登ることに。 ザイルを組むのは今回が初めて。 まずはブライアンのリードで HS のルート Silicon を。 僕がフォローで登り切ったところでロワーダウンしてもらい、 ブライアンは懸垂下降。
次いで、すぐ隣のルート Manna Machine を僕がリード。 登り抜けてみて、なぜ懸垂で下ったか理解できた! 逆側もすぱっと切れ落ちているではないか。実はこの岩は全体が鋭く 切り立った崖だった。高度感がいい! カラビナをひとつ残置して 懸垂で降りる。
続いて場所を少し移して、ブライアンのリードで VS の Ten Craters of Wisdom を。 ブライアンはリードを楽しんでいるようだったが、自分がフォローの 段になって納得! ちょっとした「驚き」のあるホールドが何と豊富に あることか。かぶっているとはいえ、手を伸ばしてホールドを取ると、 下から見た予想よりはるかにかかりがいい素晴らしいホールドの数々! 核心のムーブがまたちょっとトリッキー。逃げられるのが少し残念か。 これは素晴らしいルートだといたく感心したのだった。 自然がクライマーのために用意したかのようなルートです!
最後、僕が三つ星 HVS 5a の John Peel をリード。 フォローのブライアン、 「いや、羨ましい、リードしたかったよ、このルート。 次に来た時は是非リードしたいね。」とのこと。 僕は、ブライアンがリードしたルートの方が ずっといいルートと思ったんですけど(笑)。
ダブデイル、 悪くなかった。時に庭仕事が必要なのが少し興覚めだが、目立つ岩々が実にそそる。 (自宅に)比較的近いのもいい(ただ、駐車場からは少し距離がある。20分?)。 岩がもう少ししっかりしていたらもっといいのだが、石灰岩だから それはやむを得まい。幾つか是非登りたいルートもある。 また再訪したいものだ。
△以上、記録の一部。全文は、以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20080628_dovedale.jis.html
登山ミニ知識編 〜〜 岩登り難易度の感覚 (その三) 〜〜
(第85号「岩登り難易度の感覚 (その二)」からのつづき。)
前号で、リードを始めた人や、年に数日登るというクライマーが 登る場合の(英国式)難易度の感覚を解説しました。 今回は、次の段階に進みます。
初級者リーダーの最初の壁は、Severe でしょうか。Severe になると、少し怖く、 文字通り厳しいルートになってきます。実際、Severe になると、 フォローであっても、初心者の顔つきが変わりますし、落ち始めます。 長く登っている人でも、Severe までしかリードしない、という人は少なくありません。大学の登攀部でも Severe のリードに達するどうかは、一つの壁です。
次の壁は VS (Very Severe) でしょう。Severe は、「少し怖い」という程度ですが、 VS になると、「本気で怖い」厳しいルートになります。運動神経のいい初心者 でも、VS になると、それなりの確率で落ちます。逆に言えば、それなりに 訓練を積んだ人でも落ちる可能性がでてくる、ということです。 そんな中、ただ必死で登るだけでなく、途中、しっかりとした中間支点を セットしながら登る必要がありますから、精神的にも持久力的にも技術的にも 高度になってきます。
端的には、VS ならば、ちょっとしたオーバーハングの 場所でぷるぷる震える片腕で体重を支えながら、 もう片腕でナッツなどの中間支点をセットする必要があっても 驚きません。(VSなので)さすがにホールドもスタンスもほぼ完璧なことを 期待するとはいえ。だから、VS を登れるリーダーは、相応の力が 必要です。大学のクライミング部でそれなりに意欲ある人が 2〜3年かけて このレベルに到達できるかどうか、というのが普通のように見受けられます。
伝統登攀ではとにかく落ちたくないので、それもあって、VS まで登ると、 本気で垂壁を登った、という充実感がでてくる、と言ってもいいかも知れません。 また、大抵の岩場では、VS のよいルートはありますが、しばしばそれより 易しいルートがなかなか無かったり、あっても質に疑問があったりします。 つまり、VS は、岩登りを大いに楽しむことができるための登龍門と 言えるでしょう。
(つづく)
Webページ更新情報
- この記事は、以下にも載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/magazine/backnumber/eu087.html - 5月半ばの Stanage Edge での岩登りの記録を以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/uk/20080517_stanage.jis.html - 同6月に日本への一時帰国時に、八甲田山(一泊)と京都・金毘羅山(日帰り)に 行きました。その記録を以下に載せました。
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/japan/20080606_hakkoda.jp.jis.html
http://alpiniste.hp.infoseek.co.jp/record/japan/20080614_kompira.jp.jis.html
次回予告
次回は… 「ピーク地方夕べの山猫岩登り」
See you later!
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